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ナレンドラ・モディとインドの未来
―― ヒンドゥー・ナショナリズムの長期的帰結

ラーマチャンドラ・グハ クレアカレッジ 特別教授

India’s Feet of Clay: How Modi’s Supremacy Will Hinder His Country’s Rise

Ramachandra Guha インドの歴史家で、現在はクレアカレッジ特別教授。歴史を中心に、政治・、社会、環境、経済を広く分析対象にとりあげている。

2024年5月号掲載論文

宗教的・言語的少数派の権利を尊重し、個人と国家、中央と地方の権利のバランスをとろうとする繊細な試みによって、インドは統一と民主政治を維持し、貧困と差別という歴史的重荷を着実に克服してきた。だが、ナレンドラ・モディが具現するヒンドゥー・ナショナリズムはそうではない。ヒンドゥー教徒に恐怖心を抱かせることで、一丸となって行動させ、最終的には非ヒンドゥーのインド市民を支配することを目的としている。モディ政権は宗教や地域間の対立を和らげるどころか、むしろ激化させ、インド社会の混乱をさらに深めることになるだろう。選挙は実施されるが、民主制度の空洞化によってインドは名ばかりの民主国家となり、専制国家に近づきつつある。・・・

  • ヒンドゥー・ナショナリズム
  • INCからBJPへ
  • 少数意見と多様性の抑圧
  • ヒンドゥー王国
  • 向かうところ敵なし
  • 未来への意味合い

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